介護福祉士の思う介護のやりがいと良いところ【介護福祉士ブログ】

悪い印象を持たれがちな介護業界

「きつい」「汚い」「危険」3Kに始まり、あまり良い印象がない介護業界です。ニュースで目立つのは高齢者や障がい者の方への暴力

表に出てくるのは悪い話ばかりです。私も業界に入るまでは暗く陰湿なイメージを持っていました。

確かに、働いていて大変だと感じる場面は多くありますが、表からは見えない良いところもあります。

表に出てくる話だけのイメージでは、介護サービスを使うこと、介護業界に就職することを躊躇してしまう方が多くなってしまうような気がして今回の記事を書きます。

あくまで個人的な考えですが、介護現場に生で立つ人間はこんなことを考えているんだなと、お身内の介護を考えたときや就職の際にはいくらかの安心感につなげていただけたら嬉しいです。

『ありがとう』が身近にある

介護というのは行う方ばかりが気を遣うものではなく、受けるほうも気を遣うものです。

ゆえに、簡単なお手伝いでも「ありがとう。」と、言葉をいただくことが多いです。

当たり前のようですが、介護の現場に立つと一人で多数の方を見ることがほとんどなので、お礼を言われる回数が私生活より圧倒的に増えます。

お仕事をしていると、自分のしている作業が何の役に立っているのかと思われることが少なくないと思います。

介護の仕事では自分のやったことの結果が目の前で感じられるので、やりがいが強いです。

人付き合いがうまくなる

介護の仕事は何をするにしてもコミュニケーションから始まります。

介護を受ける方が何をしてほしいのか、何をしたいのか。事前に書類ベースで情報があったとしても、その場で本人が希望することは別にある場合もあります。

そういったことは実際にお話を聞いたり、表情などのリアクションを見て判断します。

また、介護は共同作業です。本人の協力がなくては快適安全に介助が行えない場面が多々あるので普段から信頼関係を気付くことが必要となります。

私が介護の仕事を始めたばかりのときは、うまく介護を受ける方の気持ちが読み取れずに反発をされてしまうことが多くありました。

初めは相手に問題があると決めつけていましたが、経験を積むにつれてこちらのコミュニケーションの取り方を工夫していけば衝突を減らせることに気づきました。その中で身に着けた、丁寧なコミュニケーションは仕事だけではなく私生活の人間関係にも役立つようになりました。

私が携わる高齢者介護は認知症の方を相手にすることが多いです。

認知症の方というのは記憶は忘れてしまいますが、感情は忘れません。特に人に対する印象はその傾向が顕著に出ます。ゆえに、コミュニケーションはより感情に配慮し、丁寧に行われています。

この丁寧さを身に着けられるのは介護職に就く大きな魅力ではないかと思います。

身体の使い方がうまくなる

介護者と要介護者の体を傷めないために介助方法の技法として『ボディメカニクス』というものがあります。

これは、要介護者及び介助者の姿勢や重心移動などをコントロールするものとなります。

ボディメカニクスを学ぶ過程で効率的な体の使い方を学べて、日常生活の中でも腰を痛めないように重たいものを持ち上げたり、快適な姿勢を自然ととれるようになります。

そういった体の使い方というのは自然と足腰まわりを鍛えることに繋がるので、自然と体が整うようになります。

介護職の魅力はこれ以外にもたくさん

大きい介護職の魅力というのは上記のとおりですが、小さいものというのは日々数多くあります。

介護を受ける方が身の回りの方への配慮や、人生観に触れたときというのはグッと胸に来るようなこともあり、学べることがたくさんあります。

介護の世界というのはある意味閉鎖的で外からは見えない部分が多いですが、案外と多くの笑いがあるものです。

これから仕事を続けるなかで新しい魅力がみつかったときには追記していきたいと思います。

ここからは介護でお悩みの方へ。

介護サービスというのは負担の分散だと私は考えます。

在宅での介護にお悩みの方は積極的に介護サービスを使い、ご自身の幸せについても忘れないようにしてください。

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