【高齢者】当たり前がなくなる老化【介護福祉士ブログ】

歩きづらくなることを若いころに想像しましたか?

運動を拒否される方には偶にこんな話をすることがあります。

加齢と共に体が動きづらくなることは避けられず、段々と歩きづらくなること、立ち上がるときに助けが必要になること、これらは当たり前のことです。

その一方で運動をしっかりとすることで劇的に動きが改善される方がいらっしゃるのも事実で、そもそも高齢でも動作に問題が少ない方が運動に前向きに取り組まれていることであったり、毎日の習慣として○○歩歩くなど自主的に運動されている傾向が強いことからも、運動量と健康はある程度関係していることは明らかです。

そして、運動に対して後ろ向きの方と前向きの方の考え方を比較したときに『動けなくなること』がどれくらい当たり前に考えているかにも差が表れてきます。

特に私が問題だと感じているのは『運動なんかしなくても生きていける』という考えを持っていることです。

確かにそれはそうなのですが、よく考えてみると私たちは『満足できる生活』を望みながら生活しているはずです。

若いころは体を十分に使えていた方が、歩きづらくなってしまっていく体に『満足できる生活』することは可能なのでしょうか?

また、喋ることや食べること寝がえりを打つことさえもやりづらくなっていき、次第にできなくなってしまうことを想像しているでしょうか。

運動に後ろ向きの方はこの辺りまで想像が及んでいないことがほとんどです。

そういったときに「歩きづらくなることを若いころに想像しましたか?」と、問いかけます。

今できていることが出来なくなることをハッキリと認識するのは難しいうえに想像の範疇を出ませんが、当たり前が当たり前にできなくなることが老化の問題点です。

こういってしまうと暗い話のように思いますが、冒頭で書いた通り運動を習慣化することで高齢になっても元気な体を保つことは可能です。

そして習慣は早く始めれば始めるほど効果を発揮します。

一生涯、自分に満足するためにも少しずつ始めていただけたらと幸いです。

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